文部省唱歌の部屋


今は文部科学省と名前は変わっていますが、
これらの曲の名称は「文部省唱歌」のままです。
「文部省唱歌」の呼び名には、実は法令による規定などは
全くありません。
自然発生的についてきたものだそうです。

しかし事の発端はどこかにあるはずだと思い、
少し調べてみました。

「文部省唱歌」とは、1902(明治35)年に起こった教科書汚職事件に端をはっする言葉である。
 この汚職事件をきっかけに、政府は法令を改正し小学校の教科書を国定制へと変更する方針をかためた。この流れに乗って作られたのが、1910(明治43)年の『尋常小学校読本唱歌』で、同書の編集・発行は「文部省」とクレジットされていた(著作権も同省が有する)。
「文部省唱歌」とは、このような音楽教科書のあり方から、一般化していった言葉である。


この教科書汚職事件というのは、
あまり詳しくは書かれておりませんでしたが、

教科書疑獄[政]1902.12.17
 小学校教科書の売り込みをめぐり発生した汚職事件.集英堂・金港堂・普及社は激しい売り込み競争を展開,このとき教科書の採否権をにぎる各府県の教科用図書審査委員に贈賄がなされた.1902年12月より翌年3月にかけて検挙が行われ,現職および元知事6人をはじめ代議士・視学官・県議ら多数が拘引され,152人が予審に付された.この疑獄事件を直接の理由に小学校令が改正され,国定教科書制度が採用された.


教科書も昔は国が定めるのではなく、
会社が直接売り込んでいたんですねえ・・・

呼びなれた名前の裏にも歴史あり。

それでも、いつの間にか呼びなれ、親しまれた曲たちを
どうか耳を済ませて聞いてください。
どこかで、耳にしたことがあるはずです・・・


下よりお入りください。

春の項 夏の項 秋の項 冬の項 無季の項 

”夏”の項

茶摘
花火

”秋”の項

雁がわたる
村祭り

”冬”の項


冬の夜
冬景色

”無季・その他”の項


ふるさと
いなかの四季


懐かしいうたの部屋・入り口へ

風の神殿・入り口へ

余談。上記の文章 上・・・d-score.com-唱歌の項
         下・・・ウェブ歴史辞典・大原クロニカ 教科書疑獄の項より抜粋いたしました。